アナログ電話回線をHT813でAsteriskに収容する(失敗) Part.1

こんにちは、3年生の中森です。

今回はGrandstream HT813を使ってアナログ電話回線をAsteriskに収容したいと思います。(失敗しました…)

システム構成

  • サーバー: KAGOYA Cloud VPS (Ubuntu 24.04)
  • VPN: OpenVPN (VPSと各拠点をL3接続)
  • PBX: Asterisk 20 (PJSIP)
  • ゲートウェイ: Grandstream HT813 (FXOポート使用)
  • LTEルーター: I-O DATA UD-LTA
  • クライアント: Mac / iPhone (Zoiper等)

手順

  1. VPNでセキュアな経路確保 VPSをインターネットに裸で公開するのは危険なため、OpenVPNで 10.8.0.x のプライベートネットワークを構築。HT813もMacも、すべてVPNトンネルを経由してAsteriskと通信させます。

  2. Asteriskの設定 (PJSIP) 内線201~210を作成し、「内線200」に着信すると全端末が一斉鳴動するように extensions.conf を記述しました。

[from-pstn]
; 外線着信はすべて内線グループ200へ
exten => _.,1,Goto(from-internal,200,1)

[from-internal]
; 200番で一斉呼び出し
exten => 200,1,Dial(PJSIP/201&PJSIP/202&...&PJSIP/210,60)

結果

外線着信後、1コールでHT813が勝手に応答し、その後4秒くらいで切電してしまう。20回に1回くらい内線200を呼び出してくれる。

Geminiに聞いたところ下記が原因の可能性があるとのこと。

仮説と対策

  1. 回線切断検知(Disconnect)の誤作動: 日本の回線電圧の揺らぎを、HT813が「相手が切った」と誤認している可能性。Current Disconnect 等の検知機能をオフにして検証。
  2. ナンバーディスプレイ(Caller ID)との衝突: NTTの信号受信タイミングと、HT813の応答タイミングが競合している疑い。Number of Rings を2以上に設定し、信号受信後の応答を試行。
  3. インピーダンスの不整合: Country-based: Japan 設定でも、電気的な特性が合わずノイズを検知している可能性。 600 Ohm 固定など物理層の再設定を検討。

まとめ

今回は外線とAsteriskをうまくつなぐことができませんでした。何か進捗があれば第2弾として公開したいと思います。

詳しい方、対処法をご存じの方がいらっしゃいましたらコメントお願いします。


この記事を書いた人

中森(情報通信工学部 通信工学科 2023年入学 3年生)

2024/2025年度通信研究会代表。通信研究会では、主に組織運営と無線関係、電気関係を担当。アマチュア無線3級、第一種電気工事士(技能合格)、認定電気工事従事者。